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待ち時間に関する考察

[2024.05.27]

自分自身、または家族の付き添いなどでも病院を受診することがあります。その時、長い間待つことを予想して仕事を一日休みにしたり、午後から仕事を入れたりなどで調整しますが皆そうでしょう。

大事な自分の時間を少しでも病院以外のことに回したいのは皆同じで待ち時間が無いことに越したことはありません。

一方、病院側からすると、待ち時間が発生するのにはいろいろな理由があります。すぐに思いつく理由をいくつか列挙したいと思います。

①予約時間の設定ミス:明らかに無理な時間枠に患者さんの予約を入れ込んでいる先生・クリニック・病院が実際に存在します。極端な例だと、30分で30人とか、9時に20人の採血検査を一斉に行う予約なども見たことがあります。それはその枠内に最初に診察を受ける人と最後に受ける人では同じ「9:00」の予約であっても待ち時間に大きな差が出るのは当たり前で、それは病院側の落ち度であると思います。改善の余地ありです。

②開始時間:9時に普通に再診患者さんの予約を十分な時間を取っていても、初診、予約外の患者さんが必ず午前だけならず午後も始まりの時間には殺到します。その対応にスタッフが時間を割かれ、予約患者さんがスムースに診察に入れない状況も発生します。当クリニックのように「完全予約制」とうたっていても予約外で9時に来られる方もいます。

これについては病院側、患者さん側にそれぞれ改善の余地があります。完全予約の周知徹底不足が病院側としての努力目標のい一つになるかと思います。

③急な対応などの優先順位:当クリニックであればケガも対応しており、出血し今すぐに止血、縫合しないとまずいような患者さんも時々いらっしゃいます。さすがにそのような患者さんを長い時間待たせておくわけにもいきませんので、対応し縫合処置を行います。すると予約時間にちゃんと来院されている患者さんの対応が予約時間にできなくなることがあります。

これらについては申し訳ありませんが、医師として見過ごすわけにもいきませんので、予約患者にはお待ちいただくことになります。個人情報でお伝え出来ないこともあり、それがクレームにつながることも実際にありますがそれは「医師として」優先順位があり気になりません。

また病院によっては、紹介状持参を予約よりも優先させる施設もあります。これについては病院の方針によります。

④「ついで」受診:一つ二つのことについて診てもらうために予約したが、当日3つも4つも、多いと8つ以上も気になることを相談してくる方が実際にいます。それをすべて対応するとなると1時間は優に超えることになります。当クリニックは幸い「いま」対応しなくてはならないような急を要する疾患はあまり扱っていないため、1回の診察では、原則二つまででお願いしております。(それでもいくつも仰ってくる方も少なくありません)。「せっかく来たのだから、、、」という気持ちもわかりますが、皆がそうするとあとの方の待ち時間に直結します。

さらに一緒にいらしていない家族の相談までスマホ写真を見せて相談してくる方もいらっしゃいます。その相談は、予約時間に入っているものではありませんし、直接診察しないとわからないこともあります。言い方はきついですが、無料診察と同じことです。これも当然ほかの予約患者の待ち時間増につながります。基本的にはお断りしております。

これらのことを考え、少しでもお待たせすることが無いようスタッフ一同いろいろ工夫しております。現在は原則完全予約制とすることで待ち時間短縮につながっていると実感しています。

今後ともご協力よろしくお願い致します。

 

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