わきが
わきが
わき(乳輪周りやそけい部も同様)にはアポクリン腺というにおいを出す腺と、汗をだすエクリン腺が密集しています。そのため、個人差はありますが、汗をかきやすくなっており、多少なりともにおいがあります。汗が多いことで雑菌が繁殖しやすく、それもにおいの原因となっています。
それらアポクリン腺やエクリン腺に対して患者さんのニーズに応じて治療を行っています。
① 皮弁法(保険適応)
これは手術で汗腺を直接切除する方法です。主に有毛部に密集しており、その部分を中心にマーキングし、中央もしくは片側を切開し、真皮と皮下組織の間をはがします。
皮膚のシワに沿った3-4㎝程の切開です。丁寧に縫合することできずあとを目立たなくするようにしています。
そこから皮膚をひっくり返して手術用ハサミで汗腺を根こそぎ切除します。
術後は皮下に血がたまらないように3日程度の安静と圧迫が必要ですが、最も効果の高い治療方法です。
ただし、汗腺はこの部位だけに存在しているわけではないので、100%完全ににおいが消えるわけではありませんのでご注意ください。当クリニックでは 90%以上の効果を目指しています。
抜糸は 7-10 日程度で行います。
② HIFU(UltraformerIII)
切らない方法としていくつかの機器があります。良く行われているミラドライは全体的にマイクロ波を照射することによる効果を狙っておりますが、当クリニックでは目的とする汗腺に焦点を絞って超音波を照射する HIFU(高密度終点式超音波)を用いて治療を行っております。浅い層にあるエクリン汗腺と深い層にあるアポクリン腺をターゲットにするため、2 種類のカートリッジを使って施術を行います。治療効果は手術には劣りますが、きずあとがつかず、当日からシャワーも可能で安静も不要なので仕事で安静期間が取れない方にも最適です。1 回で効果が実感できることもありますが、複数回の治療が必要なことがあります。
※術後は皮膚が乾燥したり、ほんのり赤みが出ることがありますが徐々におさまります。
③外用剤や内服治療
エクロックゲル(保険適応)
日本で初めて保険適応となった腋窩多汗症の外用剤です。1 日 1 回朝に塗ります。抗コリン作用によるアセチルコリンを抑えることで汗腺を制御し汗を減らします。抗コリン薬は目などでは瞳孔を開く作用や眼圧があがるなど、様々な副作用がありますので、くれぐれもワキ以外のところで使用しないよう、また薬剤が手についた場合にはよく洗い流してください。
漢方薬(保険適応)
暑いときに人より多く汗をかくのか、緊張したときに多いのかなどの話を聞いたうえでいくつかの漢方薬を選択します。通常は五苓散や桂枝加黄耆湯などを処方します。
パースピレックス(自費)
塩化アルミニウムの作用で汗腺の水分と反応し毛穴を詰まらせることで作用します。しばらくするとつまりが取れて症状が再燃しますので継続して用いる必要があります。エクロックゲルと比べて作用は 2-5 日程度持続します。わき用の敏感肌用と通常用、さらに手足うら用など各種取り扱っております。
料金表
施術名 | 通常料金 |
---|---|
ボトックス注射 | ボトックス料金参照 |
皮弁法による腋臭症手術 | 保険(3割負担で片わき約23,700円、両わき約46,500円) |
HIFU(Ultraformer) | 3回コース |
両わき | 180,000円 |
乳輪まわり(チチガ) | 100,000円 |
すそ(スソガ) | 280,000円 |
エクロックゲル | 保険 |
Perspirex Original 20ml | 5,000円 |