ケガ・やけど
誰もが一生のうちに一度は経験する「ケガ」や「やけど」ですが、当クリニックでは治すことのみではなく、そのあとのきずあとや機能障害に対してもできるだけ最善の対応を行うことを心掛けております。
ケガ
一口にケガといってもたくさんありますが、特に顔はコロナ禍でマスクをする習慣が根付いても普段の社会生活で人と対面するときに最もみられるところであり、きずあとにも心配りが必要です。
形成外科はそのようなケガをきれいに治すことを目的としている診療科です。必要あればきれいに縫合し、抜糸したあとはさようなら、、、、、ではなく、きずあとについても患者さんと相談し最善の治療ができるように相談していきます。
特に手のケガは注意が必要です。手にはその機能に必要不可欠な神経や腱などがあり、皮膚を切っただけ、と思っても実はそのような大事なものに損傷が及んでいることがあり、それを意識した初診対応、場合によっては緊急手術が必要な場合があります。その時には連携しているハートライフ病院で対応します。
やけど
やけどはその原因と初期治療がきずあとに大きく影響します。まずはやけどしたらすぐに水道の水で十分に冷やしてください。10分以上を推奨します。こうすることで、やけどによる皮膚の障害が深くなるのを防げます。そのあとに冷やした濡れタオルなどで覆って病院を受診してください。(氷で冷やし続けても皮膚障害の原因になります。)
深さや範囲によって軟膏治療で治すか、皮膚移植が最善かなど判断し患者本人の気持ちを優先にした治療の選択を提案します。
日本熱傷学会HPもご参照下さい。
―あとが残るかどうか―
やけどした部位とやけどの深さ、そして初期対応で決まりますが、経過を診ないとわからないこともあります。やけどの深さは主に4段階(1度、浅い2度、深い2度、3度)に分けられていますが、浅い2度までで済めばほとんど傷あとや後遺症は残りません(体質などにもよります)。しかし、もともと深い2度以上であったり、浅かったものが化膿や脱水などで深くなることもしばしば経験されますので受傷後も放置するのではなく病院を受診することを勧めます。
―きずあとや引きつれ―
「きずあと」の項目をご参照ください。
記事監修医師
東盛貴光 院長 |
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【経歴】 2000年 東京女子医大病院 形成外科入局 2001年 鹿児島市立病院 一般外科・小児外科研修 2011年 琉球大学病院 整形外科 手外科 2012年 東京女子医大病院 形成外科(手外科・熱傷センター責任者) 2014年 かりゆし会ハートライフ病院 形成外科 部長 2022年 貴クリニック 開設 院長就任 |
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【主な資格】 日本形成外科学会 指導医・専門医 日本レーザー医学会 指導医・専門医 日本熱傷学会 専門医 日本創傷外科学会 専門医 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術 指導医・専門医 |
