下肢静脈瘤
貴クリニックは、沖縄県中頭郡西原町に位置する形成外科専門医・指導医/下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術 指導医・実施医が在籍するクリニックです。
下肢静脈瘤の日帰り手術として、保険適用のグルー治療(Venaseal®)および高周波による血管内焼灼術(ClosureFast®カテーテル)の両術式に対応し、症例に応じて連携先のハートライフ病院での入院手術(院長執刀)まで一貫して対応しています。
「脚のボコボコが気になるが、どこで診てもらえばよいか分からない」というお声を多くいただきます。下肢静脈瘤の血管内治療は施設基準・実施医要件があり、沖縄県内で対応できる医療機関は限られています。まずはお気軽にご相談ください。
那覇市・浦添市・宜野湾市・うるま市・与那原町・南城市など沖縄本島中南部エリアから多くの患者様に通院いただいています。
症状・状態別の治療分岐(判断基準と第一選択)
下肢静脈瘤の治療は、逆流している静脈の種類・血管の太さ・症状の程度によって最適な術式が異なります。当院では診察時にエコー検査を行い、以下の判断基準で治療をご提案しています。
| 状態・条件 | 状態の目安 | 第一選択・推奨治療 | 治療の目的・特徴 |
|---|---|---|---|
| 症状軽度・治療前の一時対処 | むくみ・だるさが軽度、まず保存療法から始めたい | 弾性ストッキング(圧迫治療) | 逆流した静脈血を深部静脈に誘導。根治ではなく症状緩和。 |
| 大伏在・小伏在静脈の逆流(標準例) | ボコボコが目立つ、こむら返り・むくみが強い | グルー治療(Venaseal®) | 圧迫不要・TLA麻酔不要の日帰り手術。保険適用。 |
| 比較的太い伏在静脈 | グルー治療で対応できない太さ・条件 | 血管内焼灼術(ClosureFast®) | 高周波で血管を焼灼。日帰り可能。保険適用。 |
| 血管直径20mm以上・強い蛇行・再発例 | グルー・焼灼術ともに適応外 | ストリッピング手術 | ハートライフ病院にて院長執刀。連携入院手術。 |
| 表面の蛇行静脈・こぶ | 伏在静脈治療と併せて外観も改善したい | 極小切開瘤切除 | 1〜2mmの切開で瘤を除去。縫合不要。 |
※上記は目安です。エコー検査の結果と全身状態を踏まえて、最適な治療を院長が判断します。
沖縄で下肢静脈瘤治療が受けられる医療機関の現状
下肢静脈瘤の血管内治療(グルー治療・レーザー・高周波)は、日本静脈学会・日本脈管学会などが定める実施基準を満たした施設・実施医のみが行える医療行為です。そのため、沖縄県内で保険適用の血管内治療に対応している医療機関は限られています。
「どこで診てもらえばよいか分からない」というお声が最も多い診療領域
下肢静脈瘤は美容の悩みと機能障害の両側面を持ち、標榜科も血管外科・心臓血管外科・形成外科・皮膚科と多岐にわたります。県内では日常的に診療している医療機関が限られているため、患者様が受診先を見つけにくい診療領域です。
- 形成外科専門医・指導医/血管内焼灼術 指導医・実施医が診察から手術まで一貫して担当します。
- グルー治療(Venaseal®)と高周波焼灼術(ClosureFast®)の両術式を保険適用で提供しています。
- ハイリスク例や太い血管・蛇行例は、連携先のハートライフ病院で入院手術(院長執刀)まで一貫対応します。
- 院長は血管内焼灼術の指導医として1,000例以上の手術経験があります。
下肢静脈瘤とは
下肢静脈瘤は、脚の静脈がボコボコとこぶのように浮き出たり、くもの巣状・網目状に血管が見えるようになる状態です。見た目の問題だけでなく、こむら返り・むくみ・皮膚炎・血栓症などの症状を伴うことがあります。
大伏在静脈や小伏在静脈など、皮膚から浅いところにある「表在静脈」の弁が機能しなくなり、静脈血が肺に戻れず脚に逆流・貯留(うっ滞)することが主な原因です。表面に浮き出た血管だけを治療しても、逆流の原因となる伏在静脈を治療しない限り、再発・新規病変が繰り返し出現します。逆流の元となる表在静脈の治療が先決です。
ふくらはぎの筋肉は、体でいう心臓の役割を担っており、歩行によるポンプ作用で静脈血を肺へと押し上げています。そのため活動している日中よりも、就寝時など安静時に症状が出やすくなります。
40歳以上の約10人に1人、妊娠・出産を経験した方の約半数に発症するとされています。下肢静脈瘤は自然に良くなることはなく、放置すると徐々に進行する疾患です。軽症でも見た目の問題があり、重症化すると皮膚潰瘍や血栓症のリスクも生じるため、早めの治療が推奨されています。
下肢静脈瘤の主な症状
こむら返り
ふくらはぎの筋肉がつります。日中は筋ポンプ作用で症状が出にくく、寝ているときに起こりやすいのが特徴です。
むくみ
静脈の流れが悪くなり、脚全体にむくみが出ます。スネを指で押すと皮膚がしばらく陥没したままになる場合は、静脈うっ滞性のむくみが疑われます。
※他にリンパ浮腫・心不全・腎不全・低栄養など複数の原因があります。
皮膚症状
かゆみ、脚内側の黒ずみ(色素沈着)が現れます。進行すると脚全体にシミが広がり、ぶつけていないのに皮膚潰瘍ができることもあります。
炎症症状(蜂窩織炎)
酸素不足の状態が続くと皮膚の抵抗力が低下し、常在菌による感染(蜂窩織炎)を起こしやすくなります。発赤・熱感・痛みを伴います。
血栓症状
血が固まりやすくなり、局所の痛み・赤み・腫れが生じます。血栓が肺に飛ぶと肺塞栓症(エコノミークラス症候群)という重篤な状態を招くこともあります。
見た目の悩み
ボコボコと浮き出た血管、くもの巣状・網目状の血管が脚に現れ、スカートや短パンをためらう方も少なくありません。
下肢静脈瘤は基本的に自然治癒しない疾患です。徐々に悪化することがほとんどで、早期の受診・治療が推奨されます。少しでも気になる症状があれば、まずはご相談ください。
圧迫治療(弾性ストッキング・弾性包帯)
圧迫により表在静脈の血流を深部静脈に誘導し、脚全体の静脈還流を改善する保存療法です。装着直後から自覚症状の改善が得られますが、根治治療ではありません。日中はずっと着用する必要があるため、沖縄の高温多湿な環境では継続が難しいという現実的な課題があります。手術前の一時対処や、手術適応外の方の症状緩和として使用します。
圧迫治療の目安価格
- 弾性包帯:1巻 約500円
- らばらば(弱圧ストッキング):1足 約2,600円(サイズにより変動)
- シグバリス(上質の弾性ストッキング):1足 約5,000〜15,000円(種類により変動)
グルー治療(Venaseal®/血管内塞栓術)
いわゆる「グルー治療」と呼ばれる治療です。医療用接着剤(シアノアクリレート系)で逆流している伏在静脈を閉塞させます。日本ではVenaseal®という機器のみが2019年12月から保険適用となっており、当院でもこの機器を用いて日帰り手術で提供しています。
グルー治療の3大メリット
- レーザーや高周波で起こりうる熱による静脈周囲組織(筋膜・皮膚・神経)の損傷がない
- TLA麻酔(血管周囲の局所麻酔)が不要。カテーテル刺入部のみの局所麻酔で済む
- 他の術式では必須の術後の包帯・弾性ストッキングによる圧迫が不要
注意点
- 接着剤(シアノアクリレート系)へのアレルギーがある場合は適応外
- 接着剤との相性から、まつげエクステ・人工爪の施術者、シックハウス症候群既往者は慎重適応
- 19歳以下、多発・再発性の表在静脈血栓症の既往がある方は慎重適応
欧米での治療成績では、術後5年の再発率がレーザー治療と同等(数%水準)と報告されており、海外を中心に急速に普及、現在は日本でも保険適用術式として広がりつつあります。
グルー治療の適応
- 大伏在静脈および小伏在静脈の逆流
- ※日帰り手術・保険適用の観点から、左右・大伏在/小伏在それぞれ1回の手術で1カ所ずつ行います
- 直径18mm以上の非常に太い静脈は連携先のハートライフ病院で院長執刀にて対応(該当例は稀)
グルー治療の慎重適応・適応外
【慎重適応】下肢の蜂窩織炎・感染/落ち着いていない膠原病・アレルギー疾患/シックハウス症候群の既往/まつげエクステ・人工爪の施術者/深部静脈血栓症の既往/19歳以下
【適応外】シアノアクリレート系接着剤アレルギー/前伏在静脈・穿通枝静脈・伏在静脈より表在の静脈(国内で安全性未確立)/血栓症になりやすい疾患(抗リン脂質抗体症候群など)/多発・再発性表在静脈血栓症
グルー治療の当日の流れ(通常約30分・来院から帰宅まで約1時間)
- 当日朝食はごく軽めに(静脈麻酔併用時は禁食・水分のみ)
- 来院・着替え・手術室にて院長がエコーでマーキング・消毒
- カテーテル刺入部に局所麻酔の注射
- 治療(通常痛みはありません)
- 治療終了、刺入部に圧迫ガーゼ
- 着替えて歩いて帰宅(希望あれば鎮痛剤を処方)
- 当日夕方から圧迫部を保護すればシャワー可。翌日から圧迫解除、入浴・飲酒・サウナも制限なし
- 術後1週間で最初の診察にご来院ください
グルー治療(Venaseal®)は健康保険適用(3割負担)で実施しています。診察・エコー検査・術後フォローを含む具体的な費用は、初診時にご説明します。
血管内焼灼術(ClosureFast®/高周波治療)
いわゆる「レーザー治療」と呼ばれる治療の一種です。熱源として国内ではレーザーと高周波の2種類が使われていますが、当院では高周波(ラジオ波)による血管焼灼を行うClosureFast®カテーテルを用いた治療を行っています。
ClosureFast®は術後5年の閉塞率92%と報告されている高い治癒率を持つ機器で、世界中で使用されています。グルー治療で対応できない比較的太い静脈が主な適応です。
局所麻酔とtumescent麻酔(血管周囲の生理食塩水麻酔)を行い、針を刺してカテーテルを挿入します。切開創は2mm程度、メスは一切使用しません。浮き出た瘤の部分は1〜2mmの極小切開で取り出しますが、日帰り手術の場合はリスクを避けるため別日に行います。皮膚縫合は不要で、術後は麻酔が切れれば歩行可能、日帰り手術ならその日のうちに帰宅できます。
院長は血管内焼灼術の指導医として1,000例以上の手術経験があります。ハイリスク例(高度な血管蛇行・高度肥満・血栓既往・高齢・入院希望)は、連携先のハートライフ病院にて院長執刀による入院手術で対応します。
メリット
- 傷が小さく(約2mm)縫合不要
- 術後の紫斑(内出血)が少ない
- 麻酔が切れればすぐに歩行可能
- 術後5年の閉塞率92%の高い治療実績
デメリット・注意点
- ひざ下の大伏在静脈は神経と並走するため焼灼不可(太もも部分の焼灼のみで効果は十分)
- 術後約1カ月間は圧迫(包帯・ストッキング)が必要
- 皮膚のやけどのリスクがわずかにあり
- 直径20mm以上の血管、強い蛇行例は適応外
血管内焼灼術の当日の流れ(手術時間約40分)
- 着替え・手術室で手術台に横になる
- エコーを見ながら院長が治療対象の血管をマーキング
- カテーテル挿入部に局所麻酔
- カテーテル挿入(多少の痛みを伴うことがあります)
- 血管周囲にtumescent麻酔(生理食塩水麻酔)
- 高周波による血管焼灼
- カテーテル抜去・刺入部の圧迫固定
- 包帯圧迫し歩いて帰宅
※術後1週間で初回来院、エコーで治療経過を確認。2回目は1カ月後にエコーで最終チェック、問題なければいったん通院終了です。
高周波焼灼術(ClosureFast®)は健康保険適用(3割負担)で実施しています。極小切開瘤切除も保険適用です。具体的な費用は診察時にご説明します。
伏在静脈抜去切除術(ストリッピング手術)
逆流している伏在静脈そのものを抜去する古典的な術式です。当初と比べて切開創は大幅に小さくなりました。現在は血管内治療の発達により実施頻度は年に1〜2件程度ですが、血管内治療が困難な症例には今も有効な選択肢です。基本的に連携先のハートライフ病院での入院手術(院長執刀)となります。
ストリッピング手術の適応・適応外
【適応】血管内塞栓術・血管内焼灼術が困難な症例(血管直径20mm以上・強い蛇行)/血管内治療後の再発例(症例により判断)/下肢に既存のキズがある場合(炎症のある場合は慎重に判断)
【適応外】深部静脈血栓症の既往/出血素因
メリット
- 血管を抜去するため再発しない(※別の表在静脈からの再燃はあり得ます)
- 直径20mm以上の太い血管でも治療可能
- 下肢にキズがあっても実施可能
デメリット・注意点
- 縫合あり(大伏在の場合、鼠径部2〜3cm・ひざ1cm程度、皮下縫合で抜糸不要)
- ハートライフ病院での入院手術(院長執刀)
- ひざ下の大伏在静脈は神経と並走のため抜去不可
- 抗凝固薬内服中の方は術前点滴調整で入院期間が延長
- 術後しばらく圧迫(包帯・ストッキング)が必要
※高位結紮術(逆流している静脈を糸で縛るだけの術式)は高率に再発するため、当院では行っていません。過去に他院で高位結紮術を受け再発しているケースは今も多く見られます。
症例写真
治療前
高周波+極小切開瘤切除後
※効果には個人差があります。予期せぬ副作用が発生する場合があります。詳細はカウンセリング時にご説明します。
よくあるご質問(Q&A)
下肢静脈瘤治療で当院が選ばれる3つの理由
下肢静脈瘤は診療できる医療機関が限られる領域です。当院は形成外科・血管内治療の専門知識に基づき、診察から日帰り手術、入院手術連携まで一貫して対応いたします。
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1. 血管内焼灼術 指導医・実施医/1,000例以上の手術経験
院長は日本静脈学会認定の下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術 指導医・実施医で、1,000例以上の手術経験があります。診察から手術、術後フォローまで院長が一貫して担当し、カウンセラー任せにはいたしません。
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2. グルー治療・高周波焼灼術・入院手術まで一貫対応
保険適用のグルー治療(Venaseal®)と高周波焼灼術(ClosureFast®)の両術式に対応。ハイリスク例や太い血管の症例は、連携先のハートライフ病院で院長執刀による入院手術まで対応します。「クリニックで対応できないから他院へ」ではなく、症例に応じた最適な場所での治療を一貫して提供します。
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3. 沖縄の気候に合わせた治療選択
高温多湿な沖縄で弾性ストッキングの長期着用は継続困難な現実があります。当院では術後の圧迫が不要なグルー治療を積極的に提案するなど、沖縄の生活環境に無理のない治療選択をご提案しています。
ページ監修医師
東盛貴光 院長 |
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【経歴】 2000年 東京女子医大病院 形成外科入局 2001年 鹿児島市立病院 一般外科・小児外科研修 2011年 琉球大学病院 整形外科 手外科 2012年 東京女子医大病院 形成外科(手外科・熱傷センター責任者) 2014年 かりゆし会ハートライフ病院 形成外科 部長 2022年 貴クリニック 開設 院長就任 |
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【主な資格】 日本形成外科学会 指導医・専門医 日本レーザー医学会 指導医・専門医 日本熱傷学会 専門医 日本創傷外科学会 専門医 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術 指導医・実施医 |
