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にきび・にきびあとの治療

にきびやにきびあとの治療

県内ではとても多くの方が悩んでおり、連日当クリニックにもたくさんの方に受診いただいております。

現在の当クリニックでの強みと治療の流れについてご紹介したいと思います。

各施術内容へのリンクは下記

hydrafacial

IPL(光治療)Nordlys(ノーリス)

ダーマペン/マッサージピール 

V-beam(色素レーザー)

炭酸ガスフラクショナルレーザー

サブシジョン

炭酸ガスアブレ―ジョン

強み1

まず、全例(希望しない方を除く)でVISIAによる肌分析を行わせていただき、肌質を分析し患者個人個人にあった治療を検討し、提案しております。

一般的な肌の分類としては下記のようなものがあります。

①普通肌:水分や油分のバランスが良く、肌トラブルが少ない肌質

②乾燥肌:油分や水分が不足しがちで、ツッパリ感やかゆみがある肌質

③脂性肌:皮脂の分泌が多く、テカリやニキビが出やすい肌質

④混合肌:顔の部分によって脂性と乾燥の両方がみられる肌質

⑤敏感肌:外的な刺激に弱く、赤みやかぶれ、かゆみが出やすい肌質

 

強み2

県内に非常に少ない、血管をターゲットに絞ったレーザー機器機器V-beam2(色素レーザー)を有しており、それを目的にたくさんの紹介、ネットで調べての来院などがあります。こちら

ニキビによる炎症は毛細血管によるものであり、それらの血管病変にターゲットを絞った治療機器であり、大変効果もあります。また疾患によっては保険適応(3カ月に1回のみ適応)になります。

 

強み3

また、当クリニックの特徴でもある保険診療と自由診療で対応が可能となっておりますので患者さん個々のニーズを確認の上、それぞれの肌質に応じた治療を提案致します。

ニキビあとの治療

診療内容

まず、生活環境の見直し(=スキンケア)が大切になりますので最初に確認します。

ニキビの原因となりうるような、、、

・便秘などの胃腸障害

・生理不順

・ストレス環境

・不眠など不規則な生活環境の有無

・喫煙

・スポーツとその後の洗顔

など確認することでご本人にも原因を自覚していただきます。

 

保険診療

①炎症の鎮静化、②角質の正常化、③維持・メンテナンスなどを各種外用や内服で行っていきます。

➤ 当クリニックに来院するニキビ患者さんの多くは、すでにこれまで他の皮膚科等で治療を行ってきております。

  そのような方に、たくさんあるニキビの治療薬の中で、これまでどのような薬剤を使用したか、その効果を含めて治療上必要なのでそれを確認すると、何を使っているが把握していない方が非常に多いことに驚きました。

  その場でネットで薬剤の画像をお見せして一つ一つ確認し、効果がない薬剤を消去していき、別の薬剤を提案していきます。

④重度膿疱性ざ瘡 については抗菌作用の強い外用や内服で改善困難の場合にはステロイド(ケナコルト®)の局所注入を行っております。

※ケナコルト®は現在製造過程の見直しのために供給停止となっているため(2025年7月現在)、全国的にしばらく使用ができなくなります。国の保険診療体制ではこの速い流れに追い付けず、現在独自で代替案を検討しておりますが自由診療の範囲での対応になると思われます。

自由診療

世の中の流行りに惑わされず、「効果がある」と思う治療をセレクトしオプションをそろえております。

スキンケアはこちら

内服

イソトレチノイン:海外では最重症のニキビに用いられる薬剤です。ビタミンAの誘導体であるレチノイドを主成分とし、皮脂抑制効果が高く、皮脂腺を縮小させます。毛穴のつまりを防ぐ作用や、アクネ菌に対する抗菌・抗炎症効果も持ち合わせていますが、使用期間は肌のバリア―機能が無くなってしまうため、他の施術ができません。また、催奇形性もあり、使用に際しては注意事項がいくつかあります。

基本的には、6カ月を1クールとして内服します。妊娠・授乳中、成長期、潰瘍性大腸炎、クローン病、抗生剤内服中、大豆・ピーナッツアレルギー、精神疾患、ステロイド内服中、眼科手術予定などの患者さんには使用できません。

外用

トレチノイン

アゼライン酸

イベルメクチンクリーム

Jan Marini  各種スキンケア用品

 

施術

ダーマペン

ダーマペン 4 は、現在国内でも人気の高い美容施術の一つです。

こんな方にお勧めします

✔ 小じわ たるみ

  加齢によるコラーゲンの減少に対する改善

✔ くすみ

  ターンオーバーの遅れに対する効果

✔ 毛穴の開きや黒ずみ

  ターンオーバー促進による角栓の除去とコラーゲン生成による毛穴の引きしめ

✔ ニキビ痕のクレーターや妊娠線 浅い傷あと

  真皮から皮下組織にかけてのコラーゲン生成効果による真皮層の再構築

ダーマペンとは、、、

皮膚表面に極細(33G:約0.2mm 髪の毛よりも細い)が16本ついたチップを装着した機器を1秒間に最大120回振動させることで微細な穴を無数に開け、皮膚が本来持つ創傷治癒力を利用し、肌を再生させる美肌治療です。

針によって刺激(傷)を受けた皮膚は、再生力(治癒力)が働くことで肌内部が活性化し、治る過程で様々な成長因子が放出され、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が大量につくり出されるため、肌のハリや弾力性の回復、ニキビ痕や毛穴の開きや黒ずみ、小じわの改善効果が期待でき、若返るという効果を実感できます。

肌にハリをもたらすだけでなく、毛穴の収縮やニキビ跡や小じわなどの肌質改善に高い効果を発揮し、凹凸のないなめらかな若々しい肌へと生まれ変わります。

似たような施術のフラクショナルレーザーに比べ、熱損傷がなく、表皮へのダメージが少ないため、ダウンタイムや色素沈着のリスクが少ないと言われています。

肌に微細な穴が開いている状態で、目的にあった有効成分を塗布することで、有効成分は肌の奥まで浸透し、ダーマペンによる再生力との相乗効果によって高い効果が得られます。

 

ダーマペン 4 は、過去のダーマペンよりも針の数や動きのスピードがアップし各段に進化しています。

①先端には 33G という極細の針が 16 本並ぶチップが取りつけられます。この針が 1 秒間に 120 回振動することにより 1920 個/秒もの微小な穴を皮膚に開けることになります。この微小な穴の作成量が増加することで治療効果も向上しました。

②針の出し入れ(振動)のスピードが増し、さらに針を皮膚に垂直に刺す際のブレも向上したため、痛みや出血が軽減されダウンタイムが短くなりました。

③針が皮膚内に到達する深さも 0.1 ミリメートル単位で調整することが可能なため、その方の症状、デリケートな部位や皮膚の厚い部位によって針の深さを調整することで、個々に合わせた治療を行うことが可能となりました。

④ペン型のダーマペン 4 は、目の周囲などのデリケートで狭い部位や、鼻やフェイスラインなどの湾曲した部位もしっかりと治療が行き届きます。

施術時間 トータルで90分程度(施術10~20 分、麻酔時間 30 分、施術後パック30分)
術中の痛み 表面麻酔を行うため痛みは軽度であることがほとんどですが、
人によってはヒリヒリやチクチクとした痛みを感じることがあります。
通常ダウンタイム 3-5日程度の赤みと表皮脱落(施術後ケアで短くなります)
洗顔 施術後 12 時間は洗顔やメイクは控えていただきます。
メイク 翌日から可能
治療間隔 4-6 週ごとに3回程度行うことが一般的です。その後は6-12カ月ごとのメンテナンスを推奨します。
リスク
  • 肌のほてり、発赤
  • 軽度の赤み、むくみ、ヒリヒリ感、点状出血斑
  • 一過性の皮膚の皮剥け
  • 薬剤に対するアレルギー症状
    ※熱損傷や色素脱失の心配がありません。
ダーマペン4を受けられない方
  • ステンレスアレルギー(金属アレルギー)のある方
  • 使用する薬剤の配合成分に対するアレルギーの方
    (コウジ酸・TCA アレルギーの方はベルベットスキンを行うことができません)
  • 慢性の病気がある方、アレルギー体質・ケロイド体質の方
  • 日焼け後の色素沈着、炎症が強い方、これから日焼けを予定されている方
  • 局所麻酔(キシロカイン、リドカイン)アレルギーの方
  • アトピー性皮膚炎や湿疹、かぶれのため、赤み、痒みがある方
  • 赤く膿んだにきびが出きている方(赤みが引いたら治療可)
  • 皮膚に強い炎症(脂漏性皮膚炎、かぶれ等)や悪性腫瘍がある方
  • ヘルぺスのある方
  • 出血傾向、出血性疾患のある方
  • 重度の敏感肌の方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 重度の糖尿病や膠原病のある方

初代「ダーマペン」がマイクロニードリングに革命を起こしたのは、2010 年。それからバージョンアップを続け、ダーマペン 4 が世界初のデジタル化、ブルートゥースを搭載して 2018 年に登場しました。

この製品は、オーストラリアに本社を置く DermapenWorl 社が開発したものです。ダーマペン 4 はその名の通りペン型になっており、先端に髪の毛よりも細い針(ニードル)を取り付けて、ニードルを上下させることで均等に皮膚に穴を開ける施術がおこなわれます。

ニードルは衛生的に使用できるように取り外しできるカートリッジ式になっていて、一人の施術が終わると使ったニードルカートリッジを廃棄・交換できるようになっています。ニードルカートリッジには 16 本のニードルがあり、皮膚にペンをすべらせるようにして施術をすることで、皮膚に均等に微細な穴が開きます。

ダーマペン 4 では、皮膚に開ける穴の深さが 0.2 ~3.0 mm に設定でき、皮膚が薄い部位は浅く、皮膚が厚い部位は深く、凹んだニキビ跡のある部位は深くなど、対応する部位や症状によってニードルの深度を調整します。

ダーマペン 4 は、主に顔や首、手において施術をおこないますが、眼窩(眼球の収まる頭蓋骨のくぼみ)への施術が禁止されています。

ダーマペン 4 は非常に高速で肌に孔を開けられるようになっています。治療時間が短縮されて、だいたい麻酔が切れる前に施術が終わります。しかも、開ける孔の数が以前より増えているので、効果も上がっています。高速で穿孔でき、治療時間も短くなることで、肌への余分なダメージが減り、ダウンタイムも短くなりました。

オーストラリアでは、ダーマペン1本で満足してもらえる結果を出す、というコンセプトで機器を進化させ、シドニーにはダーマペン治療専門のクリニックがあり、広く普及しています。あちらは紫外線の影響が大きいので、肌のメンテナンスでは先進国と言って良いかもしれません。

併用薬剤は、ヒアルロン酸、トラネキサム酸、ビタミン C などイオン導入で使っているものを使用できます。ダーマペン4 は、ドラッグデリバリーでは最高峰の治療だと思います。

初めて会う人の年齢を想像するとき、どういった点で人は判断しているでしょう?シミの有無や色の白さは、若さの判断基準に実はあまり関係がなく、それよりも、肌にハリと弾力があり、つやつやしている人が、より年齢が若く見られる傾向にあることは恐らく周りの「若々しい人」を見れば皆さんわかっていただけるのではないでしょうか。

基本的なダーマペンの使用は、ニキビ、ニキビや吹き出ものの赤味が残ったものなどに効果を発揮しますが、さらに、針を深く入る設定にすることでニキビ跡(クレーター)は、表皮の浅いものから深いボックス型や真皮層より深く達するアイスピック型、肥厚性瘢痕などにも適応します。

当クリニックでは、使用する薬剤は基本的には専用のヒアルロン酸やマヌカハニー・オリゴペプチド・サリチル酸・乳酸などを採用しております。

しかし、薬剤を成長因子やPRX-T33(ピーリング導入剤)、美白剤などを併用することで、目の下の茶クマ、老人性色素斑(シミ)、ソバカス、炎症性色素沈着)、傷あとなどにも効果を発揮させることができます。

また、肌トラブルがなくても、40 年、50 年・・・働き盛り、プラチナエイジにおける肌は肌内部が線維化、硬化して変質することで肌トーンも下がり、透明感が失われるなどの色調の変化や、古い角質や肌内部の変質によるザラつきやゴワつきなど質的変化にも影響するため、早いうちからの定期的なケアを自信をもってお勧めします。

 

ダーマペンのオプションについて

✔シンプルダーマペン

価格重視のダーマペンです。ヒアルロン酸を中心とする基本的な薬剤を用いて施術を行い帰宅です。

✔スタンダード ダーマペン

ダーマペンの施術後は肌のバリア機能が著しく低下します。そんな肌で沖縄に強い日差しのなかお帰りいただくことはとても心配であり、肌トラブルのリスクもありますので、施術からヒアルロン酸パッキングによる冷機薬と保護剤塗布の後に帰宅いただく安心安全メニューです。施術後のダウンタイムも短くなります。

✔ヴェルヴェットスキン

ダーマペン4で微細な穴を開けた後、PRX‑T33マッサージピールを導入する施術です。TRC‑T33(高濃度トリクロロ酢酸+過酸化水素+コジック酸)により、肌の奥深くに作用しながら剥離を伴わず美白・引き締めを促します。

✔レチノールピール

ビタミンA(レチノール)を高濃度で皮膚に塗布し、角質代謝・皮脂抑制・肌質改善を促す医療系ピーリングです。マイルドながら効果が高く、シミ・毛穴・しわ・ニキビ跡などの改善に広く用いられています。

✔マッサージピール

PRX-T33(トリクロロ酢酸33%+過酸化水素+コウジ酸)を使用した剥離を伴わない新世代のピーリングです。ダウンタイムがほとんどなく、ハリ・ツヤ・美白を同時に得られることから、近年非常に人気の高い**“リバースエイジング”治療**のひとつです。

料金は料金表を参照ください。

光治療(IPL) Nordlys(ノーリス)

デンマークのCandela社製の光治療機器で、複数のハンドピース(特にSWT™ IPL、Frax 1550、Frax 1940)を搭載しています。しみ・くすみ治療に多く用いられますが、赤ら顔やニキビやニキビ跡の治療にも有効で、日本国内外の多くのクリニックで導入されています。シミに対する治療についてはこちらも参照ください。

効果ある理由

SWT IPL(セレクティブ・ウェーブバンド技術) によるニキビ治療

メカニズム 効果
P. acnes(アクネ菌)の殺菌 400–600 nmの青~黄緑波長がアクネ菌のポルフィリンに反応し、活性酸素を発生 → 殺菌作用
炎症抑制・皮脂腺抑制 血管収縮・毛細血管への影響により、赤ニキビの炎症を抑える
赤み・色素沈着(PIE・PIH)の改善 炎症後紅斑・色素沈着に対し、メラニンやヘモグロビンに選択的に反応して軽減
肌質改善 表皮〜真皮浅層のリモデリングにより毛穴引き締め効果もあり

👉 特に有効なのは「赤ニキビ」「ニキビ跡の赤み・色素沈着」への治療

本機器のアプリケーターのオプションにFrax1550がありますが、当クリニックには炭酸ガスフラクショナルレーザーがありますのでそのような治療も可能です。

他IPL機器との違い(例:Lumenis M22、ICON等)

比較項目 Nordlys SWT IPL 他の一般的IPL
波長の選択性 非常に高い(SWT™技術) 通常は広帯域
痛み 軽度 やや強い機種もあり
肌へのダメージ 最小限(選択波長制御) やや乾燥や炎症が残ることも
ニキビ治療効果 ◎(殺菌+赤み抑制) ◯(機種による)
施術時間 顔全体トータルで30分程度(麻酔なし)
術中の痛み 弱め~中等度
人によってはヒリヒリやチクチクとした痛みを感じることがあります。
通常ダウンタイム ほぼ無し
洗顔 施術後も洗顔やメイク可能
メイク 翌日から可能
治療間隔 4-6 週ごとに5-10回程度行うことが一般的です。その後は6-12カ月ごとのメンテナンスを推奨します。

料金は料金表を参照ください。

hydrafacial(ハイドラフェイシャル)

「ハイドラフェイシャル(HydraFacial)」は、アメリカ発の水流と吸引を組み合わせた美容トリートメント機器で、角質除去・毛穴洗浄・保湿・美容液導入を1台で行う**“メディカルピーリング+美容導入”のハイブリッド施術**です。詳しくはこちらへ

施術時間 顔全体トータルで40分程度(麻酔なし)
術中の痛み 無痛
通常ダウンタイム ほぼ無し
洗顔 施術直後も可能
メイク 施術直後も可能
治療間隔 4-6 週ごとに5-10回程度行うことが一般的です。その後は6カ月ごとのメンテナンスを推奨します。

🌟 期待できる効果

効果 解説
✅ 毛穴の汚れ・詰まり除去 黒ずみ・皮脂・メイク残りを吸引で除去
✅ 角質除去・ざらつき改善 ソフトピーリングで肌の滑らかさUP
✅ 肌の保湿・ツヤ向上 美容液導入により透明感UP
✅ にきび・皮脂トラブル改善 サリチル酸による皮脂抑制作用
✅ 肌荒れ・くすみケア ターンオーバー正常化による改善

👩‍⚕️ 向いている肌タイプ

肌悩み 適応性
脂性肌・毛穴詰まり
黒ずみ・角栓
にきび・肌荒れ傾向
敏感肌・乾燥肌 ◯(刺激の少ないモード選択)
色素沈着・くすみ

🔍 他のピーリングや水光注射との違い

比較項目 ハイドラフェイシャル ケミカルピーリング 水光注射
角質除去 ◎(機械吸引+AHA) ◎(薬液のみ) ✖️
毛穴洗浄 ◎(吸引+BHA) ✖️
保湿・導入 ◎(ヒアルロン酸など) ◎(真皮へ注入)
ダウンタイム なし(敏感肌は軽度赤み) 数日間ピリつき・皮むけも 内出血・赤みが出やすい

✅ ハイドラフェイシャルはこんな人におすすめ!

  • 毛穴の黒ずみが気になる

  • ダウンタイムなく肌質を改善したい

  • 他の施術と組み合わせて肌の土台を整えたい

  • 肌のくすみ・ざらつきをクリアにしたい

料金は料金表を参照ください。

V-beam2(色素レーザー)

ダイレーザー(波長595nm)を用いた血管治療用レーザーですが、赤ニキビや炎症後紅斑(PIE)に対して非常に高い効果を発揮します。皮膚科や美容皮膚科でも、保険診療・自費治療の両方で使われている代表的なニキビ治療レーザーです。赤ら顔のサイトも参照ください。

✅ V-beam のニキビに対する効果

🎯 1. 炎症性赤ニキビ(丘疹・膿疱)への効果

  • 毛細血管や炎症に反応して、赤ニキビの腫れ・赤みを軽減

  • 炎症性サイトカインの発現を抑え、治癒を早める

  • 自然治癒よりもダウンタイムを短縮し、跡を残しにくくする

🎯 2. 炎症後紅斑(PIE)=赤いニキビ跡の改善

  • V-beamは**ヘモグロビンに吸収される波長(595nm)**を使用
    → 毛細血管拡張による赤み(PIE)に選択的に作用

  • 数回照射で赤みが薄くなり、肌の色ムラが改善

🎯 3. にきび再発予防効果(皮脂腺への間接的作用)

  • 皮脂腺の微細な血流に作用し、皮脂分泌を穏やかにする可能性あり(報告あり)

💡 V-beamが特に向いているニキビタイプ

ニキビの状態 V-beam適応
赤ニキビ(炎症性) ◎ 非常に有効
ニキビ跡の赤み(PIE) ◎ 高い効果
色素沈着(PIH) △ やや効果あり(メラニンではなく血管が主対象)
クレーター・陥凹型跡 ✖️ 効果なし(炭酸ガスフラクショナルやサブシジョンなどが適応)
白ニキビ・黒ニキビ △ 単独では不十分、他治療と併用を

📆 治療スケジュール・回数

項目 内容
照射間隔 3〜4週間ごと(保険は3カ月間隔)
回数目安 赤ニキビ:1〜3回程度
PIE:3〜6回で改善傾向
ダウンタイム 数時間〜翌日の軽い赤み(出力により紫斑あり)
麻酔 通常は不要(希望により表面麻酔併用可)

✅ 他治療との併用例(相乗効果)

組み合わせ 効果
外用レチノイド+抗菌薬 炎症・皮脂分泌抑制、V-beamの効果を下支え
ケミカルピーリング(サリチル酸など) 毛穴詰まり改善+皮膚のターンオーバー促進
ハイドラフェイシャル 角質除去・毛穴洗浄 → V-beam前処理に有効
フラクショナルレーザー クレーター跡に併用し総合的な肌質改善を図る

料金は料金表を参照ください。

 

ニキビあとの治療

にきびあとについて

ニキビの炎症を長期間放置すると炎症は元に戻らない瘢痕(はんこん)化へと変性し、それはやがて萎縮性瘢痕や肥厚性瘢痕などになります。

萎縮性の瘢痕(にきびあと)は、最近よく言われておりますが、治療アプローチからも「アイスピック型」「ボックスカー型」「ローリング型」の3種類に分けられています。

①アイスピック型

その名の通り、アイスピックを差したような狭くて最も深いにきびあとです。通常は直径2mm以下で深いところは真皮の深層から皮下組織まで達していることがあります。

治療が難しいタイプになります。

治療は、破壊された真皮構造の再構築(ピーリングや炭酸ガスフラクショナルレーザーダーマペンなど)と、皮下組織と真皮の剥離(サブシジョン)

になります。

 

 

②ボックスカー型

アイスピック型よりは浅く、四角く削り取られたような形状のにきびあとです。真皮構造の破壊により起こります。

基本的には真皮層のコラーゲン構造の再生が必要ですが、治療の選択の幅は比較的広く、深さや辺縁の形によって最適な方法を選びます。

浅い場合は炭酸ガスフラクショナルレーザーダーマペンなどが有用ですが、ダウンタイムを少なくするためにはマッサージピールなども回数はかかりますが有用です。

深い瘢痕底が線維性癒着をきたしている場合には、皮下の癒着を切るサブシジョンや、瘢痕を持ち上げるためのヒアルロン酸を注入するオプションでさらに改善が見られます。

 

 

 

③ローリング型

皮膚の下で瘢痕が癒着し、なだらかな波打つような凹凸を作るタイプです。光の加減で陰影が目立ちます。指で押すと癒着していて皮膚の可動性が感じられません。

深さよりも皮下の癒着と皮膚の引き込みが主な原因であり、治療方法は、アイスピック型やボックスカー型に対する対応では改善度が少なくなります。

基本的にはサブシジョンは外せません。さらにヒアルロン酸注入もできる限り併用が望ましいと考えます。

さらに表面の肌質改善とコラーゲン増生促進のための炭酸ガスフラクショナルレーザー、陥凹をなだらかにするための炭酸ガスレーザーによるアブレ―ジョンなど、

より複数の治療を組み合わせることで改善が得られます。

 

 

炭酸ガスフラクショナルレーザー

ニキビ跡(特にクレーター状の凹凸)治療において、最も深く強力なアブレーティブ(剥離型)治療の一つです。ダウンタイムはあるものの、真皮レベルまで熱損傷を与え、コラーゲン再構築を強く促すため、凹凸肌を滑らかに整える効果が高いとされています。

✅ 炭酸ガスフラクショナルレーザーとは?

項目 内容
使用波長 約10,600nm(CO₂レーザー)
タイプ アブレーティブ・フラクショナル(点状に剥離)
主な作用 表皮〜真皮深層の蒸散+熱凝固 → 創傷治癒 → コラーゲン再生
目的

凹凸のあるニキビ跡(クレーター)・毛穴・小じわ改善

🎯 ニキビ跡への効果

対象 効果
クレーター状ニキビ跡(ローリング・アイスピックなど) ◎ 表皮・真皮の段差を平滑化
毛穴の開き ◎ コラーゲン再構築による引き締め
肌のキメ・ハリ改善 ◯ 熱刺激による弾力アップ
赤み・PIE △ 色素には効果弱いため、V-beamやIPLとの併用推奨

📈 治療回数と期待できる効果

回数 改善度合い
1回 軽〜中等度の効果(肌質の変化)
3〜5回 明確なクレーター改善(回数を重ねることで効果蓄積)
6回〜 深い瘢痕、難治性ニキビ跡にも対応可能(ただし要リスク説明)

🧯 リスク・注意点

リスク 対応策
赤みの長期化(〜2ヶ月) 保湿・日焼け対策の徹底
色素沈着(PIH) トラネキサム酸・ハイドロキノンなどで予防
肝斑の悪化 肝斑部位は避けて照射/出力を下げる
細菌感染 清潔ケア、抗生剤軟膏処方で予防
ダウンタイム中の化粧不可 5〜7日程度メイク控えめにする必要あり

🔄 他治療との組み合わせ

組み合わせ 目的・効果
V-beam/IPL 赤みやPIEを軽減
トーニング/内服薬(VC、TAなど) 色素沈着・くすみ対策
サブシジョン クレーターの大きな場合に有用

料金は料金表を参照ください。

サブシジョン

鋭利な針で皮下の線維性の癒着をきたしている瘢痕組織を切断し、皮膚を持ち上げることによる治療です。

また、切断部は創傷治癒機転が働きます。そこに血管新生、コラーゲン沈着が誘導され、皮膚の凹みが持ち上がりますがそこにヒアルロン酸などを追加することでさらなる陥凹の改善効果を発揮します。

主な適応

 ・ ローリング型のにきびあと(広く浅いへこみ)

 ・ 外傷後や手術後の陥凹した瘢痕(きずあと)

 ・ セルライト(皮下脂肪と老廃物が絡み合って皮膚が凸凹になっている状態)

禁忌

 ・ ケロイド体質

 ・ 血液のかたまりやすい病気や内服を受けている方

 ・ 治療部位の活動性の炎症がある方(にきび炎症含む)

処置の概要

 ・ 治療する凹んだ部分を本人と鏡で確認しながらマーキングします。 

 ・ 針を刺す場所に局所麻酔を行います。

 ・ 特殊な針をマーキングした範囲の皮下に挿入し、癒着をはがしていきます。

 ・ 希望ある場合はその部位にヒアルロン酸を注入します。

 ・ 圧迫止血し、止血確認後、刺入部に小さいテープまたはカットバンを貼って終了です。

 ・ 施術後冷却、軟膏塗布を数日行っていただきます。希望あれば腫れ止めの内服(トラネキサム酸)も処方可能です。

 ・ 腫れは2‐7日程度、内出血は生じた際には改善まで10-14日程度かかります。

起こりうる合併症

 ・ 血腫 最も多いです。通常徐々に改善しますが大きい場合は取り除く処置が必要になることがあります。

 ・ 感染 非常にまれです。起こった場合は化膿留め内服などの治療を行います。

 ・ 色素沈着 まれですが、時間をかけて徐々に改善します。起こった場合は必要あれば、希望あれば内服や外用を処方します。

 ・ 再癒着 1回では起こることが比較的ありますので2‐3回の施術を勧めます。1回1回の効果を判断してから一緒に相談していきましょう。

料金は料金表を参照ください。

炭酸ガスレーザーによるアブレ―ジョン

 これは、皮膚の真皮の浅い層を削って新しい皮膚再生を促す再生治療の一種になります。形成外科や美容外科領域では結構古くから傷あとの治療に適用されています。院長自身も20年以上前の、東京の大学病院時代には、先輩先生が毎日のように行っていたのを勉強して経験しておりました。

 表皮と真皮浅層を意図的に損傷させ、創傷治癒家庭でコラーゲン産生を促進させて陥凹の段差を平坦化させることを目的としています。

 複数回かけて徐々に改善させるのが基本です。一気に行うとさらに深い瘢痕になることがあります。

主な適応

 ・ 段差を削ってならすアプローチなので、ボックスカー型や浅めのローリング型

 ・ アイスピック型は適応になりません。

 ・ 浅~中程度の陥凹性瘢痕

禁忌

 ・ ケロイド体質

 ・ 色素沈着をきたしやすい肌対応(FitzpatricIV以上:肌黒めの方、日焼けすると赤くならずすぐに黒くなる方など)

 ・ 血液のかたまりやすい病気や内服を受けている方

 ・ 治療部位の活動性の炎症がある方(にきび炎症含む)

処置の概要

 ・ 麻酔クリームを30分程度施術部位に塗布します。

 ・ 麻酔クリームをふき取り、施術を行います。低出力で少しずつ丁寧に削っていきます。

 ・ 創傷治癒を最短で行うため、フィブラストスプレー(ヒト由来線維芽細胞成長因子製剤)を噴霧し、軟膏を塗布、被覆材保護を行います。その後の処置指導も行います。

改善イメージ(あくまでも参考です)

 ・ 1回目    段差がややなめらかになる。化粧のノリが改善したことを実感できます。

 ・ 2-3回目  平坦化が見てわかるようになります。

 ・ 4回以上  満足度がさらに高まりますが、色素沈着などの合併症のリスクも上がるため、通常は3-6カ月程度間隔をあけて行うことを推奨します。

起こりうる合併症

 ・ 色素沈着 比較的あります。時間をかけて徐々に改善します。起こった場合は必要あれば、希望あれば内服や外用を処方します。

 ・ 持続性紅斑 比較的あります。改善まで数週間から数カ月かかることがあります。外用やV-beam治療を行うことができます。

 ・ 感染 非常にまれです。起こった場合は化膿留め内服などの治療を行います。

 ・ 瘢痕悪化 深く削ることで生じますので慎重に行います。

料金は料金表を参照ください。

効果を上げるコンビネーション

 ・ サブシジョン+ヒアルロン酸充填 癒着部を切った直後に再癒着を防ぐため、スペースを確保する目的で行うと有用です。

 ・ サブシジョン+フラクショナルレーザー コラーゲン再生を促進させます。2-3カ月ごとに数回行うと効果は格段に上がります。

料金は料金表を参照ください。

記事監修医師

東盛貴光 院長

【経歴】

2000年 東京女子医大病院 形成外科入局

2001年 鹿児島市立病院 一般外科・小児外科研修

2011年 琉球大学病院 整形外科 手外科

2012年 東京女子医大病院 形成外科(手外科・熱傷センター責任者)

2014年 かりゆし会ハートライフ病院 形成外科 部長

2022年 貴クリニック 開設 院長就任

【主な資格】

日本形成外科学会 指導医・専門医 

日本レーザー医学会 指導医・専門医

日本熱傷学会 専門医

日本創傷外科学会 専門医

下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術 指導医・専門医

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