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赤ら顔


赤ら顔の治療としては炎症を鎮静化させることが先決です。 また、改善には時間がかかり、根気強さが時には必要になってくることご了承ください。

できることからはじめると改善も早まります。アルコールやカフェイン摂取、刺激物の摂取、仕事柄寒冷環境に長時間いることがある、

紫外線対策をしていない、仕事や生活のなかでストレスを多く抱えている、そして喫煙なども悪化させる要因となりますので治療するとなればそれらを抑えることが重要です。

 

コロナ禍でマスクを長時間するようになったことも大きな要因で刺激の少ないマスク、屋外で人が密集していなければなるべくマスクを外すなども改善させることになります。

また、スキンケアも大切です。特にクレンジングは気を使われている方も多くいらっしゃると思いますが、弱アルカリ性のものをお勧めしており当クリニック内でも販売しております(スキンケア)。

治療

まず内服や外用などの保険適応内での治療を勧めますが、これまでそのような治療を他院で行ってきたけどなかなか改善しない方も多く紹介を受けており、その際には自費診療での対応も行っております。

その手段として真皮までレーザーの到達するロングパルスダイ レーザー(当クリニックではV-beam Ⅱ:V-beam perfectaの承認機器=3カ月に1回は保険適応となります)を継続することで炎症の鎮静化をはかり、余分な毛細血管を収縮させます。(なるべく早めの改善を希望される際にはより短い間隔での照射を自費診療で行うことも可能です。)当クリニックでも多くの患者さんに適用しております。

また、そのレベルにコラーゲンを産生する細胞があり、刺激することでハリ感、つやを出すことができます。

本機器では、効果を上げる設定ほど、ダウンタイムと呼ばれる施術の反応が落ち着くまでの期間として数日の赤身や紫斑形成をきたすことがありますが、その場合には、 次世代のIPL 治療機であるノーリスは、シミのみならず、赤みを含む血管に反応させられ、ダウンタイムの少ない施術です。

赤ら顔は通常は見えない毛細血管が何らかの原因で拡張して血流量が増加し、顔面のほてりや赤みが生じた状態です。特に顔は毛細血管密度が高く、腹部の 5 倍近く毛細血管が集中しているため、火照りやすく、赤みが目立つ部位です。

毛細血管拡張症があると、緊張や興奮、周囲の温度変化など、ほんの僅かな刺激でも、人一倍顔が赤くなってしまいます。酒さや酒さ性座瘡も赤ら顔の原因です。今までメイクで隠していた赤ら顔もノーダウンタイム治療で症状を改善することが可能になりました。
単純性血管腫(赤あざ:サーモンパッチやウンナ母斑)、イチゴ状血管腫(赤あざ)、毛細血管拡張症(あから顔)、唇の 6 ㎜以上の静脈湖などはロングパルスダイレーザーが最適な治療です。

【赤ら顔の治療一覧】

◆ V beam Ⅱ

色素レーザー『V beam Ⅱ』(シネロン・キャンデラ社)の光の波長は 595nm であり、血液中の赤血球に含まれる酸化ヘモグロビンに効率よく吸収され、血管病変を治療することができます。
【治療のメカニズム】

 

① 色素レーザー『V ビームⅡ』の波長 595nm のレーザー光は、毛細血管内を流れる血液中の赤血球に含まれる酸化ヘモグロビンに吸収されます。

② 吸収されたレーザー光は熱エネルギーへと変換され、赤血球は発熱します。

③赤血球内で発生した熱は周囲へ拡散します。

発熱した赤血球から拡散した熱により毛細血管内壁は熱損傷、熱破壊を受けます。
損傷を受けた毛細血管は閉塞して、熱破壊された血管組織は、膠原線維の増殖とマクロファージによる貪食などにより正常組織におきかえられます。

このようにして、血管病変は治療されます。老人性血管腫以外の血管病変では 1 回の治療ですべての血管を治療することはできず、3~5 回繰り返します。

色素レーザー『V beam Ⅱ』によるレーザー治療を行っても、レーザー照射箇所の毛細血管拡張症を完全に消失させることができない場合があります。レーザ ー光が届く深さには波長ごとに限界があるからです。レーザー光の波長と皮膚への深達度(レーザ ー光が到達する皮膚表面からの深さ)は決まっています『V beam Ⅱ』の 595nm という波長は、皮膚表面から 1.5~1.7mm の深さまで届くとされています。しかしながら、正常組織に過剰な損傷を与えずに治療ができる深さは皮膚表面から 0.6mm~1mm 程度までです。出力(パワー)を上げてもこの深達度は変わりません。治療効果がみられなくなってきたからといって、治療のたびに出力を上げていくことは効果が望めないだけでなく、正常組織を損傷する危険性が著しく高くなります。

光はレーザー波は波長が長いほど、皮膚の深い層に浸透します。595nm のレーザー波(下の図では緑色のレーザー波)は皮膚の真皮まで届きます。単純性血管腫、毛細血管拡張症、赤ら顔の血管病変の主体は真皮ですので、『V beam Ⅱ』は治療に適しているといえます。一方、Nd:YAG レーザーの 1064nmのレーザー波はより深い皮下組織まで届きます。皮膚の深いところにある静脈の拡張を治療することができます。しかし、この波長は水にも吸収されるため、熱傷をおこしやすいのが欠点です。

◆ ピコトーニング(ピコウェイ)
波長1064 ㎚の Nd:YAG レーザーを顔全体に低出力で照射していく『ピコトーニング照射』は、メラニン(黒)が原因のシミやそばかす、くすみなどの改善はもちろん、ヘモグロビン(赤)にも吸収される特性を持つので、真皮内の過剰な毛細血管を収縮・破壊して、赤ら顔やニキビ跡の赤みも改善し肌色を均一に整えます。従来機よりも照射時間が「ピコ秒 (1 兆分の 1 秒)」と極めて短くなり、熱によるダメージは最小限に、衝撃波でターゲットとなる色素を従来機より細かく破壊することができるので、短期間で高い効果を得られます。ノーダウンタイムな治療なので、人前に出るお仕事の方にも安心してお受けいただけます。

当クリニック肌分析機(VISIA revolutionによる炎症性血管病変に対する効果分析)

 

◆ ノーリス
真皮の毛細血管の太さは5~20μm(0.005~0.02mm )ですが、毛細血管拡張と呼ばれる状態では、血管の太さが 0.1~1.0mm 程度まで太くなっています。
皮膚はある程度透けるので、血管が太くなって流れる血液の量が増えると、血液が透けてお肌が赤く見えるのです。
I2 PL の光は赤血球の赤い色にも反応します。 正常な毛細血管は非常に細く、流れる赤血球が少ないので、ほとんど反応が起こりませんが、太い血管には強く反応し、熱が発生します。
この熱により太い血管だけがダメージを受けて消退することで、赤み改善の効果が得られます。
ノー リス の 波長 530nm や 555nm の 照射光は赤みの原因となるヘモグロビンや、 シミの原因となるメラニン色素などにのみ反応する光 です。
照射を行うことで、皮膚のターンオーバーが活性化され、ターンオーバーと共に剥がれ落ちるか、体内のいらない細胞をお掃除してくれているマクロファージという細胞が 消化活動を行ってくれますので ダウンタイムが本当に、ほとんどありません。 ダウンタイムをなるべく無くしたい方には、Vbeam Ⅱよりもノーリスの方がオススメです。

記事監修医師

東盛貴光 院長

【経歴】

2000年 東京女子医大病院 形成外科入局

2001年 鹿児島市立病院 一般外科・小児外科研修

2011年 琉球大学病院 整形外科 手外科

2012年 東京女子医大病院 形成外科(手外科・熱傷センター責任者)

2014年 かりゆし会ハートライフ病院 形成外科 部長

2022年 貴クリニック 開設 院長就任

【主な資格】

日本形成外科学会 指導医・専門医 

日本レーザー医学会 指導医・専門医

日本熱傷学会 専門医

日本創傷外科学会 専門医

下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術 指導医・専門医

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