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「美容外科と形成外科の決定的な違い」

[2026.03.18]

美容外科と形成外科の違いとは?

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「美容外科と整形外科と形成外科って何が違うのですか?」➤外来でよくいただく質問です。

「整形外科」は「整形」という文字が使われておりますが、「美容整形」とは何の関係もありません意外に知らない方が多いことに驚いた記憶があります。整形外科は運動器を扱う領域で特に手足や脊椎などの骨、関節、筋肉、靭帯などを対象とします。さらにそのために、主に四肢に多い軟部腫瘍(悪性含む)も整形外科で扱われるようになった歴史的背景があります。

「美容外科」と「形成外科」は、どちらも“見た目”に関わる医療ですが、その成り立ちと考え方は大きく異なります。

また現在、内科や外科、産婦人科など、19の基本診療科が厚労省により設定されております。これは患者さんが最初に病院で相談する窓口の指標です。

形成外科も基本診療科に含まれますが、美容外科は含まれておりません。

近年の過剰なルッキズム思考からその認識が高まり需要が増えた美容外科の患者数から、もしかしたら近い将来は基本診療科に含まれて行くのかもしれないかなと思ったこともありましたが、倫理を欠いた美容外科医の問題行動の多さからそれはむしろ遠のいていっていると個人的には感じています。

形成外科とは

形成外科は、

・けがや火傷の治療
・皮膚腫瘍の切除
・先天異常
・乳房再建
・傷跡の修正

など、機能と形態の両方を回復させる診療科です。日本形成外科学会HPを参照ください。

単に「きれいにする」ではなく、

① 安全
② 解剖学的理解
③ 機能温存
④ 長期的安定

これを徹底的に叩き込まれてきた分野です。学会でも各分野ごとに活発な研究発表と討論がなされています。

規定に沿って60カ月指導医の下での研修を行い、学術論文を最低一編執筆し、代表症例を数百例提示した書類を提出し、試験を受ける資格を得たうえで、筆記試験を約9割以上正解し、面接試験での試験官(大学教授であることがほとんど)による意地悪な突っ込みにスラスラ回答することでやっと得られるのが日本形成外科学会専門医です。そして、専門医を育てる指導資格を有するのが日本形成外科学会指導医です。県内では2026年現在、院長含め、この指導医資格は10人もいません(専門医は約40名が学会HPに記載されております)。

私の経験を少しお話すると、試験の点数が平均点数以下(おそらく80点台後半?)であったため、面接試験はとても厳しかったことを覚えています。いいわけですが、1月の専門医試験が差し迫るなか、その1カ月前の12月に入り、上司より、当時日本熱傷学会が作成中であった、日本熱傷学会の診療ガイドライン作成の手伝いを仰せつかり、通常受験生が試験勉強をしている期間に、1970年代以降の熱傷に関する海外文献を読み漁りまくっていました。そのなかから秀逸な論文をピックアップし要約して上司に提出するという地獄の様な雑務を行っておりました(結構な労力でしたが熱傷ガイドライン初版に私の名前はありません(笑))。さらに、上司からの命令もあり日本熱傷学会専門医試験も同時に受験することを課され、さらにさらに、試験の1週間前に開催された学会の関東地方会で2演題も発表するということも課され、当時はのどから手が出るほど欲しかった形成外科学会専門医は次の年までお預けかな、、、とまで思っており勉強時間にかなりの制限がありました。形成外科における熱傷は10ある分野の一つにすぎませんので。

どうやら面接が良かったようで、何とか一発合格でした。「あんた、口だけは達者だな!!」ととある上司に突っ込まれました。

この世界に入り、琉球大学出身でそれほど頭の回転が速くない私にとって、周りのドクターたちの頭の回転の速さについていくのに必死でした。それが普通の世界でした。今となっては頭よりも体力勝負の診療です。だから個人的には専門医試験はとても大変でした。決して当たり前の一発合格ではありませんでした。


美容外科とは

美容外科は、

・二重手術
・糸リフト
・脂肪吸引
・ヒアルロン酸注入

など、審美性を高めることを目的とした医療です。日本美容外科学会HPを参照ください。

短期的な変化や満足度が重視される傾向があります。

美容外科学会(JSAPSのほうです)の専門医資格は、形成外科などの専門医資格が必須条件で、さらに10例の執刀報告などが必要です。


決定的な違い

違いは“技術”よりも

▶ 思想

形成外科は
「壊さないこと」を最優先にします。

美容外科は
「変えること」を前提にします。

どちらが良い悪いではありません。ただ、アプローチが違います。

また、近年特に思うのが、美容外科医に特徴的な現象として、SNSなどによる患者さんへのアピール、集患目的が明らかであり、他の美容外科医をSNSなどを用いて名指しで平気で罵倒するケースがあり、見ていてとても残念に思います。それは、美容外科医には、とんでもない医師の存在する割合が他の診療科に比べて明らかに多く、彼らによりとんでもない治療が行われていたり、HPなどで掲げている価格と実際が大幅に違ったり、合併症を生じても対応できるところへの紹介を含め、一切対応しないなどがあり、それを許せないとして叩く先生が多い診療科であることも間違いのない事実だと思います。多くの美容外科クリニックにとって、SNSなどは他のクリニックより優位性をアピールするための広告の場でもあり、一線を越えたアピールがなされることもあります。このことは、他の診療科ではほぼ見られない現象であり、厚労省も由々しき問題としてその監視を外部委託も併用しながら取り上げ始めてはいますがまだまだ対応が追い付いていないのも現状です。(先日当クリニックにも言いがかりとも思われる通知が、厚労省に委託されたという機関から突然きました。これについては後日この場でお伝えします)。当然と言えば当然かもしれませんが、近年美容クリニックの閉院が相次いでいるのもその影響かもしれません。

内科、外科など他の診療科では新しい治療は本当に良いのか、徹底的に学会で議論し検討された結果患者さんへ適応されますが、その過程に乏しい事案が多いのが美容外科の現状と言っても過言ではないでしょう。もちろんちゃんとした先生もなかにはたくさんおられることは追記します。その中にも直美問題があり、現状では直美の先生にこの割合が明らかに多いことは事実です。


なぜ当院は形成外科として美容を行うのか

当院では

・糸リフト
・HIFU
・医療脱毛を含めたレーザー治療全般

を行っています。

しかし考え方は一貫しています。

✔ 解剖を無視しない

✔ 神経・血管を避ける

✔ 将来の修正が可能な設計

“今だけ良ければいい”治療は積極的にはお勧めしません。しかしながらせっかく来たのでたくさんいろいろやりたいとおっしゃる方も一定数いらっしゃいます。とてもなだめるのは大変です。

例えばイボでも大事な顔への施術であり、まずは数個施術を行い、ダウンタイム含めた結果に満足してから追加で行うことをいつもお勧めしております。沖縄のような日差しの強い地域では施術後の色素沈着も比較的多くけいけんします(時間はかかりますが必ずと言っていいほどによくなります)。それでも「時間が取れない」「多くから来た」などの理由で1回で100個以上のイボを切除された方もいらっしゃいます。もちろん事前に説明致しますが、たいていは一時的ではありますが傷だらけのお顔になり、なかには、「いきなりたくさん取らなければよかった、、、」などと後悔された方もいらっしゃいます。

ただ、私自身は本人の希望を優先させ、それが現実的に「happy」になるのかどうかを勘案しそのすり合わせを行い、希望を受け入れます。

これはやらないほうが良い、やり直しがきかない、、、、という施術は積極的には勧めません。


こんな方は形成外科が向いています

・やりすぎたくない
・自然に整えたい
・合併症が不安
・年齢にふさわしい変化を望む
・医師の経歴を重視する


最後に

美容医療は、人生を前向きにする力があります。

ただしそれは安全の上に成り立つものです。

沖縄で美容治療を考えるとき、「形成外科という選択肢」があることを知っていただければ幸いです。

このブログは毎月8日、18日、28日に更新します

 

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